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苅谷康太

Kariya Kota
助教

これまで、アラビア語資料の分析を礎に、サハラ以南アフリカ北西部からサハラ沙漠西部、北アフリカ、そして西アジアへと広がる、イスラーム知識人達の知的連関網を研究してきました。北アフリカや西アジアは勿論ですが、サハラ沙漠西部やサハラ以南アフリカ北西部にも、現地の人々が書き残した大量のアラビア語文書群が存在しています。また、サハラ以南アフリカ北西部では、アラビア文字を使った現地語の書物も数多く著されてきました。今後も、こうした豊富な文字資料の分析から、西アフリカおよびその周辺地域のイスラームの諸側面を詳細に検討していこうと思っています。

また同時に、サハラ以南アフリカ北西部の多様な現地信仰の体系にも関心を抱いており、上記のようなアラビア語および現地語の文字資料をこうした信仰体系の歴史的様相の把握に利用できないかと考えています。


〈主要業績〉
苅谷康太『イスラームの宗教的・知的連関網:アラビア語著作から読み解く西アフリカ』東京大学出版会、2012年。
Kota Kariya, "The Murid Order and Its 'Doctrine of Work'," Journal of Religion in Africa, Vol. 42, No. 1 (2012), pp. 54-75.