African Studies and the Medium of Photography
[アフリカ研究と写真というメディア]
講演者:
Heike Behrend (University of Cologne, Germany & 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所客員教授)
この公開セミナーでは、ケルン大学教授で東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所客員教授でもあるハイケ・ベーラント氏に、ヨーロッパ人がアフリカ人を「測定」していた時代の写真から、インド人によるスタジオ写真、そしてケニアの人びと自身によるスタジオの設営と彼ら自身のための写真への移り変わりまでを解説していただきました。ハイケ氏は人類学者が撮影した写真が物語るフィールドの様子や写真撮影とフィールドワークのあり方などを事例として人類学研究と写真との関係を論じ、話しは「写真というメディアの特質」というテーマにまで及びました。アフリカをフィールドとする人類学者の方々をはじめとして多数の方々に参加していただき、活発な議論が交わされる活気のある講演会となりました。