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府中市生涯学習セミナー;東京外国語大学連携講座「アフリカのいまを考える」

講演者:

第1回:椎野若菜、第2回:石川博樹、第3回:永原陽子、第4回:村尾るみこ


日時: 第1回 2月13日(月)、第2回 2月20日(月)、第3回 3月12日(月)、第4回 3月19日(月)
場所: 府中市生涯学習センター

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)の4人のアフリカ研究者が、21世紀のいま、アフリカの人々がどのような問題と直面しながら生きているのか、そのことと日本の私たちの日常とはどのようにかかわっているのか、それぞれの角度からお話ししました。また、会場の府中市生涯学習センター1階にて写真展を開催し、第1回から4回まで来場された方をはじめ、多くの方に、アフリカの日常からアフリカのいまを感じていただきました。

第1回 2月13日(月)14時~16時
椎野若菜(AA研准教授)「アフリカ女性の社会進出-『シングル』に注目して」
近年、アフリカの都市化は加速し、また世界的な動きとして国をまたいで行き来して生きる人たちも多くなってきました。それにともなってアフリカにおける男女の生き方をめぐるさまざまな価値観も大きく変化し、「シングル」の存在も際立ってきています。日本の状況とも比べながら考えてみたいと思います。
  
第2回 2月20日(月) 14時~16時
石川博樹(AA研助教)「アフリカの悲劇が問いかけるもの-ルワンダ大虐殺の背景と教訓」
アフリカの小国ルワンダで1994年に起こったルワンダ大虐殺。3ヶ月あまりのうちに50万人以上の人々が犠牲になったこの大虐殺について、その歴史的背景や日本を含めた国際社会との関わりを中心に、映像資料を交えて解説します。
第3回 3月12日(月) 14時~16時
永原陽子(AA研教授)「ウランを産み出すアフリカ-3.11後からの視点」
アフリカは世界のウランの重要な産出地です。アフリカ最大のウラン産出国ナミビアで、日常的に放射線による健康被害に脅かされながら働く鉱山労働者たちの暮らしに着目し、福島とアフリカのいまを結ぶものを考えてみます。
   
第4回 3月19日(月) 14時~16時
村尾るみこ(AA研研究機関研究員)「食料の安全保障問題からアフリカを考える」
アフリカでは、農業生産をいかに合理化して食料不足を克服するかという面から、食料の安全保障問題が注目を集めています。バイオ燃料や食料輸入を通じたこの問題と日本との関わりや、現地の農業生産にみられる工夫を紹介することで、アフリカの未来を考えます。